ドローン・ミュージックの注目株であるKALI MALONE(カリ・マローン)の初来日ライブが、教会というシチュエーションで行われるということで、多くの方が注目をし、足を運んだライブだったのではないでしょうか。加えて、当日は全国規模の大雨ということで、帰りを気にしながらも、でもやはり聴きたいという、強い好奇心がオーディエンスからは感じられました。

1時間弱のライブは、カリ・マローンの機材から発せされる電子音とSTEPHEN O’MALLEY(スティーブン・オマリー)のギターの歪みの間をLUCY RAILTON(ルーシー・レイルトン)のチェロが縫うように強弱をつけながら流れるもので、1月にリリースされた『DOES SPRING HIDE ITS JOY』に準ずるものでした。

籠椅子に座ってぼんやりしながら周りを見れば、あぐらをかいて、瞑想するように聴いていた人もおり、やっぱりそういう時間ですよね〜と。

1アクト目のFUJI|||||||||||TA氏の演奏ではより強く感じたのですが、リズミカルに聞こえる時間がドローン・ミュージックのライブではあるような気がして、スタンディングとはいかなくても、ゆらゆら体を動かしながら、時には寝っ転んだりできるような状況で聴いてみたいなぁ、とも感じました。

照明やスモークの演出も相まって、雑誌WIREのライブ・レビュー写真で見られるような光景が作られ、淀橋教会はとても面白い場でした。こういった場所で、こういった音楽が聞ける機会がもっと増えるといいなと思いますし、パイプ・オルガン奏者でもあるカリ・マローン氏が、実際に弾く姿を見たくなった人もより多くなったのではないかと予想します。

MODE June 2nd
日程:2023年6月2日(金)
会場:淀橋教会
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